「ここにずっと残ってくれるよね?」

都会で仕事を辞めてから、はや4か月になります。

「ここにずっと残ってくれるよね?」

最近いろんな人から聞かれます。

そのたびに私は色んな答えをしていますが、共通しているのは、

「この土地は好きだし、地域のために貢献したいと思う。でも、それは自分にとっての一番じゃない。この土地に残るか、自分の一番大切なものを守るかの二者択一を迫られた時、私は玉砕は選ばない。」

ということです。

背水の陣とか、色々な人との兼ね合いや関係があるから、と多くの人は色々なものに拘ります。

恋愛でも、住居でも、ビジネスでも。時に企業の存続に関わるような不採算案件(東電とか東芝とか)や国の戦争意思決定すらも、そこから自由ではありません。

でもそこで、自分の一番大切なものを見極めて、切るものは切り、守るものは守る決定ができた人が、組織が、生き残っていくものと思います。

確かに、人にも組織にも決して譲れない一線はあり、全てをかけて死守するものはあります。いや、あらねばなりません。

でもそれは本当の本当に最後の一線で、そう簡単に引いていいものではありません。

そして伊根で生きるということは、残念ながら(当然ながら)私が大切なもの全てを捨てて、死んでも守り切る一戦ではありません。

むしろ「ここに骨を埋める覚悟です」と簡単に言われても、実際まがりなりにもそうした経験をしてきた私としては、様式美ならともかく真に受けることはできません。

 

何かまるで伊根から出たいようなことを言っていますが、別にそういうわけではありません。

この土地の美しさ、人柄、文化(まだまだ知らないけど)は大好きです。行政や、企業や団体で本当に努力されている方もいて、微力ながら支えたいとも思います。私はひねくれものなのでさんざんディスったりしてますが、なんだかんだ伊根全体のことを考えているつもりな時もあります(笑)。

 

ようは、同じような移住する人、帰ってきた人に、変なプレッシャーを感じてほしくないのです。

地域の方の残ってほしいという思いは至極まっとうで、むしろ大変ありがたいものです。でもそれをプレッシャーに感じて、せっかく来たのに地方が辛いものになってしまってはもったいないと思います。田舎は辛いものを耐える所ではなく、楽しむ所であるべきです。

だから地方の人にも、分かってほしいです。

人間は、出ていく事ができない場所よりも、成長して送り出してくれるところに集まる。そしてむしろ後者に愛着を感じ、残るという事を。

例えばあなたが海外に移住するとして、入ったら二度と出国できない統制国家と、行ったらキャリアアップしてまた自由に旅立てる自由国家と、どちらに行きたいですか?

実家に帰るとき、「家業をつぎなさい。ここにいて私たちの面倒をみなさい」という実家と、「好きなだけいて、好きな所にいっていいよ」といってくれる実家、どちらに愛着をもちますか?

 

人に来てほしい、人に残ってほしいなら、むしろ「出て行ってもいいよ。応援するから」と言ってあげる、それが親にも恋人にも地方にも大切なことだと思います。

 

ジョジョ第1部でジョナサンの父が「逆に考えるんだ。あげちゃってもいいさ、と」って言ってるように(笑)

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